神様、あの子を創ったのは正解だね

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

ずっと気になってて文庫になったから読んでみたんだけど、なんか惜しいというか残念というか。
最後まで一気に読めたし、おもしろいなーと思う部分もあるし、電車内でのマナーを考えさせられるような部分は良いなぁと思うんだけど、登場人物に全く魅力を感じないし、少女漫画展開過ぎて寒気しそうなところもあるし、なんだかなーという感じ!
でも、映像化するには良い題材な気がする。
どどーんってすっごい制作費とか宣伝費とかかけるような映画じゃなくて、ちっさい映画館のレイトショーでしか上映しないみたいな、そういうのがいいなぁ。


ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

ファンタジーな部分は何がなんだか全く頭の中で想像が出来なくてちんぷんかんぷんだったけど、少年とお姉さんの関係がとても素敵でかわいらしくて、二人のやり取りだけずっと読んでたいなーと思った。
そして少年のお父さんも素敵。
「そして、エウレカだ」って台詞がちょう素敵!
新しい本を買ってもらうには、前に買ってもらった本の感想を言ってお父さんの試験を通らないことには買ってもらえないというところも素敵なお父さん過ぎてもう!
こんな素敵なお父さんに育てられたからこんな理屈っぽいけどかわいい少年に育ったんだなぁと納得。

最後には少年のお姉さんに対する想いにきゅーっと切なくなった。
森見さんやっぱり好きだ!と思える作品で良かったです。